石田衣良の小説

作家 石田衣良の作品は本当にどれも面白いです。
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約束

■約束 (角川文庫)


・約束
・青いエグジット
・天国のベル
・冬のライダー
・夕日へ続く道
・ひとり桜
・ハートストーン


全編に渡って共通するのは、自分の身、または身の回りで起こる不遇な出来事に押し潰されそうになっていたり、精神的に傷ついた人達が、前を向いて歩いていこうとする姿が描かれているということです。
この作品でも押し付けがましい表現や、無理にお涙頂戴の話に持っていくといったものが一切なく、石田衣良ならではの文体が作品全体に溢れています。
素直に感動してしまい、読み終わったあとの脱力感がたまりません。


あらすじ


・約束
小学四年生のカンタは、成績優秀・スポーツ万能の親友・ヨウジのようになりたいと日々思っていた。
ある日二人で下校途中、ナイフで無差別に人を切りつける通り魔に遭遇し、ヨウジがその犠牲となり死亡してしまう。
カンタは、本来生きていなければならなかったのはヨウジで、死ぬべきは自分だったと自分自身を責め続ける。


・青いエグジット
サラリーマンの谷口謙太郎は、会社で二度と復帰の見込みのない閑職に追いやられていることに加え、ひきこもりの上今や事故により車椅子の生活を送る息子・清人のわがままに疲弊しきっていた。
家族三人での外食の帰り、清人は本屋に貼られていたダイバーのポスターに異常な興味を示し、ダイビングをやりたいと言い出す。


・天国のベル
夫を亡くし、女手ひとつで二人の子供を養う尚美の長男・雄太の耳がある日突然聞こえなくなる。原因は心因性難聴。
病院で知り合った心因性失声の女の子・ひかるの母親・京子に誘われ行った軽井沢の別荘で、雄太は鳴りもしない電話に出た後、亡くなっている父親からのメッセージを聞いたとみんなに漏らす。


・冬のライダー
河川敷で毎日モトクロスの練習をする高校生の正平は、練習を見つめていた女性と次第に言葉をかわすようになる。
辛口で正平の走りを批評するその女性・沙耶が、事故で亡くなってしまったプロレーサー・ノブ尾沢の妻であったことを後に知る。


・夕日へ続く道
中学校を登校拒否し、毎日公園のベンチで時間を潰す雄吾は、ひょんなことから廃品回収業の老人・源一と知り合う。
源一の手伝いをすることになった雄吾は、徐々に源一と心を通わすようになるが、ある日源一が気を失い倒れてしまう。


・ひとり桜
カメラマンの溝口邦弘が、天狗岳にある桜の木を一年ぶりに訪れ撮影していたところへ、一人の女性・長尾三枝子が現れる。
話を聞いていると、亡くなった三枝子の夫が邦弘の写真のファンで、桜の木の写真を見ながら退院したら必ずこの桜を見に行くと言っていたという。


・ハートストーン
有坂久明・志津子の息子・研吾が倒れて病院に搬送される。
五年生存率60%の脳腫瘍。
手術をして回復にかけることを決断するが、その手術の日、志津子の父親が心臓発作で亡くなってしまう。

<1ポンドの悲しみ | ブルータワー>

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